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The Wrestler

以前書いたミッキー・ロークのゴールデングローブ主演男優賞受賞作“The Wrestler”がいよいよハンガリーでも公開され、週末に夫と観ました。



日本ではまだ公開されていないので詳しいことは書きませんが、全編を貫く「プロ意識」に圧倒されました。
かつて人気プロレスラーだったランディ、それを演じるミッキー、そしてストリップ嬢のキャシディ。
それぞれが自分の仕事に誇りを持ち、その道のプロとして地に足を着けて生きる姿は清々しいです。
陳腐なドラマならランディとキャシディが深い仲になるのでしょうが、この映画ではそうはならないところがまたよかった!

映画を見る前は「う~ん、いくら受賞作でもミッキーの今の顔を見るのは嫌。あのお方は永遠に『ナインハーフ』のままでいてほしかった」等とブツブツ言っていたのですが、観終わった後は「ミッキー・ロークは名優だ。見た目がどうこうなんて関係ない。外見にこだわるなんて失礼だ」と猛省。
映画の中でミッキーがファンに向かって「もう若い頃みたいに動けないし、あの頃みたいにカッコよくないし」と言う場面があって、まるで自分に対して言われているようで恥ずかしかったです。
どん底まで落ち、そこから這い上がってきたミッキー・ロークだからこそ出せる深い味わいのある映画。公開されたら是非ご覧下さいね。


ところで全然話は変わるのですが、今日仕事仲間から「あれ? ヤンキースのファンなの?」と聞かれました。
NY出身の彼の視線は私の机の上にある阪神タイガース卓上カレンダーに注がれています。
「違うよ、これは日本のチームよ」と答えると、そのカレンダーを手に取って「Hanshin Tigers・・・どこかで聞いた名前だなあ。あ、ボビー・バレンタインが監督してるチームでしょ?」
ロッテとちゃうで~! タテジマ言うたらトラでんがな~!(激怒)
「昔メッツにいた新庄は元阪神なんだけど・・・知らないよね」と言ったら

Oh! Shinjo!!!



と大興奮。聞くと彼は子供の頃からコテコテメッツファンで新庄君の大ファンだったそうです。
「彼は日本の伝統あるチームのスター選手だったと聞いたけど、それが阪神タイガースなんだね」
「そうよ~、球団が5億出すって言うのに2千万でメッツと契約したのよ」
守備範囲が広くて肩も強くて最強の外野手だと意見が一致し、YouTubeで動画を見て盛り上がりました。(注:仕事中です)
新庄君といえばこれですよね↓



「オウ、シンジョーはこんなことしてたのか!」とメッツファン大喜びでした。
そしてレーザービーム特集↓



いやあ、まさかここで新庄君の話で盛り上がれるとは思いもよりませんでした。
しかし、新庄君本人の言葉を借りるまでもなく、ニューヨークのファンにとっても「記憶に残る」選手なんですね。
by ballade4fmoll | 2009-05-26 02:10 | Comments(13)
Commented by rbhh at 2009-05-26 07:45
「外見にこだわるなんて失礼だ」って名言ですね!バラードさんの感想をいちいちうなづきながら読みました。ストリップ嬢も良かったですよね!絶対に一線は超えないあの強さ。だからこそ最後のほうのあの行為に重みが出て来ますよね。。。バラードさんの感想を読んだら、つらくなることはわかっていても、また観たくなってきました。この映画、バラードさんが以前記事にされなかったら見逃してた可能性があるので、とってもとっても大感謝です。
Commented by omuroninnnaji at 2009-05-26 08:03
昨日はいい勝ち方だったね
久保も移籍初勝利、よかったw
新庄、また、復帰すればいいのにね、伊良部も復帰したのに(笑)
Commented by たーさん at 2009-05-26 09:01 x
おお~!なんだかミッキー・ローク、かっこいいではありませんか。
むかーし見た「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のイメージが今も残っていますが、あの笑顔は昔のまま・・?
あの頃みたいにカッコよくないし・・なんて言われたら、
そんなことあらへんでぇー!
と言ってあげたい・笑
ちょっとぐらい薄汚くなってからが、人間かっこいいんですよねー。
(自分にいってる?)
Commented by Melody♪ at 2009-05-27 01:24 x
バラードさん、こんばんはー!
ミッキー・ローク、懐かしい。「ナイン・ハーフ見ましたよ。
イヤーオブ・ザ・ドラゴンも好きでした。なんか哀しい、孤独・・・な
雰囲気をまとった俳優さんですよね。

そうそう、下の日記ですが、終了が10時過ぎていたとの事、
そちらでは、演奏会は何時に始まるのですか?
テツラフはまだ聞いたことありません。(~_~;)
聞いていたいです。
Commented by ballade4fmoll at 2009-05-27 03:24
rbhhさん
私もrbhhさんの感想を同意し頷きながら読みました。
見る前はもっとドロドロした話かと思っていたのですが、悲しく辛いストーリーなのに清々しさを感じるのは「プロ意識」のおかげですね。
rbhhさんが書いておられたNintendoはうちの夫が大受けしていました。
「ボクチン“Call of Duty 4”持ってるもんね~♪ もうとっくの昔に買ったもんね~♪」と嬉しそうでした。(精神年齢があの男の子より低いです、絶対)
この映画はまた観たいし、いずれはDVDを購入したいと思います。
Commented by ballade4fmoll at 2009-05-27 03:25
omuroninnnajiさん
久保がやっと初勝利の翌日は球児が負け投手・・・(号泣)
新庄君は今何してるんでしょう? まだまだ現役でやれそうですね。
どこかのコーチになってくれないかなあ。
Commented by ballade4fmoll at 2009-05-27 03:31
たーさんさん
ミッキー様は頬に変な皺が入っるし(整形失敗のせいか?)、声もアルコール焼け(?)で嗄れてるし、「ナインハーフ」や「イヤー・オヴ・ザ・ドラゴン」(ジョン・ローンも格好よかったですね♪)の頃とは別人ですが、今の彼にしか出せない渋い魅力があります。
人生の酸いも甘いもかみ分けた、頂点とどん底を経験した人の持つスケールの大きさでしょうか。
今までずっと「ナインハーフの頃のミッキー様に戻って~!」と思っていたのですが、「The Wrestler」を観て今のミッキー・ロークの魅力にやっと気付きました。(遅いって!)

>あの頃みたいにカッコよくないし・・なんて言われたら
「今のほうがずっとずっと素敵よミッキー様~♪」と叫びたいです~!
Commented by ballade4fmoll at 2009-05-27 03:38
Melody♪さん
「ナインハーフ」や「イヤー・オヴ・ザ・ドラゴン」の頃のミッキー・ロークは超美形でしたよね♪
私は「ランブルフィッシュ」が大好きでした。
なんだかんだと言いながらミッキー・ロークの映画は最近のものも含めてほとんど観ているのですが、外見が変わってからは「これはミッキー様じゃない!」と思っていました。
でも、上のコメントにも書きましたが、この作品を見てやっと今のミッキーの魅力を受け入れられるようになりました。

こちらのコンサートは大体19時30分開始で、終わるのは22時前ですが、先日のコンサートが終わったのは22時30分頃でした。
遠い会場だから帰りがまた大変なんですよ・・・(泣)

テツラフは機会があれば是非聴いてみて下さいね。素晴らしいですよ♪
Commented by よし at 2009-05-30 12:56 x
新庄がテレビで言ってましたが、あの敬遠球を打つ時にベンチを見て「打ってもいいですか」のサインを出したら当時の野村監督があのぶっちょうずらで「おまえの勝手にせーや」見たいなOKしたらしいです。新庄の野村監督の顔真似が面白かったですよ。でも4番ということは野村さんは新庄の能力を高く評価してたんですね。
そや!楽天に行ったらええのに。
Commented by よし at 2009-05-30 18:29 x
追加修正です。ベンチを見てではなくベンチからバッターボックスに入る前だったような気がします。
それとこの映画はハンガリー語の吹き替えなんでしょうかそれとも字幕なんでしょうか。ハンガリーの一般の人の英語解読力ってどうなんですか?
面白そうですが日本では甘い結末しか受け入れない気がしますね。公開されるかな?
Commented by ballade4fmoll at 2009-05-31 02:44
よしさん
敬遠のボールを打つなんて新庄君か岩鬼しか出来ませんよね。
岩鬼ってマンガやん。(笑) つまり新庄君は現実を超えた存在ってことでしょうか。
OKを出した野村監督も立派です。
あの二人は相性よかったみたいですね。
ほんまや! 楽天に行ったらいいのに。まだまだ現役で活躍できますよね。

映画はオリジナルの音声&ハンガリー語字幕です。
若い人は英語をよく話しますよ。
年配の人には英語よりドイツ語の方がよく通じます。
ロシア語は長年義務教育だったのに、話せる人はほとんどいません。
Commented by petit viola at 2009-06-20 21:12 x
今晩は♪
今ちょうどこの作品が神戸にも来ていて、見てきました。
彼の綺麗な瞳は昔のまんまですね。
ちょっとはにかんだ笑顔も昔と変わらないし。
ランディのキャラクターのせいか、外見の事は気にならず、ずっと可愛いなぁと思って観ていました。
途中痛い場面が多すぎて、何度かスクリーンを見られなかったです。。。
「80年代最高!90年代くそくらえ!」みたいに言ってたのが、ミッキー・ローク本人と被るところがあって、にやっとしました。
ぎりぎりの所でプライドを持って生きている人をみると、「周りに惑わされたらあかん、自分を持たなあかん!」と勇気が湧きました。
これからも、演技派としてがんばって欲しいですね。
Commented by ballade4fmoll at 2009-06-21 03:28
petit violaさん
ご覧になりましたか!
いい映画ですよね。ミッキー本人とランディの役柄が被る点が多くて、一つ一つの台詞に重みがあって、もしこの役を他の俳優さんが演じてもこれだけの存在感は出せなかったように思います。
レスリングのシーンは私もちゃんと見られませんでした。
「怖いよ~」「痛そう~」と何度も言って夫に「静かにして!」と注意されましたが、やっぱり痛そうでしたよね。
プライドやプロ意識の大切さを改めて感じました。
次はどんな映画に出るのか、ミッキーの今後に注目です♪


ハンガリー人の夫とブダペストで暮らす関西人のひとりごと


by ballade4fmoll

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