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ポゴ様

IVO POGORELICH ZONGORAKONCERTJE
2017. április13., 19.30
Zeneakadémia — Nagyterem

Liszt: Dante-szonáta
Mozart: c-moll fantázia, K 475

Schumann: Bécsi karnevál op. 26
Rachmaninov: 2. (b-moll) szonáta, op. 36


ブダペスト春の芸術祭の一環。
ポゴレリッチは初来日とその次に来日した時に聴いて以来なので30年ぶり? いや、それ以上?
とにかく久しぶりに聴くポゴ様はとても楽しみでした。

演奏の順番が入れ替わり、前半がリストとシューマン、後半がモーツァルトとラフマニノフでした。

昔から独特の演奏をする人でしたが、最近は「テンポ設定がユニーク」とか「ものすごくゆっくり弾く」と聴いていたので、どんなものかと楽しみと不安が同居していたのですが、最初の曲「ダンテを読んで」は私も練習している曲なのでとても説得力がありました。
何と言えばいいのでしょう、「この曲はこういう構成ですよ」、「この音が重要です」、「この響きをちゃんと聴いていますか?」とレッスンを受けているような感じがしました。

それは他の曲でも同様です。
「え? なんでこの音こんな伸ばすん?」、「なんでここでテンポ落とすん?」とドキッとした直後に「ああ、なるほど」と納得させるものがあり、とてもユニークでやはり素晴らしい演奏でした。

アンコールはシベリウスの「悲しきワルツ」。
これも独特のテンポで初めて聴く曲のような新鮮さがありました。

ポゴ様_f0021504_16595827.jpeg
(2階ロビーに大きなヘレンドの壺がありました)

ところでここからミーハーネタです。
開場後もステージ上でピアノを弾いている小汚い(失礼)おっさんがいて、最初は調律師の方かと思ったのですが、なんとポゴ様ご本人でした。
ジャージ姿で、裾ははみ出てるし、なんちゅう格好やねん!
本番はビシッと正装で別人でした。(笑)

それと、全部楽譜を見て演奏するのですが、楽譜って演奏家にとってはとても大切なはずなのに、次の曲の楽譜をバサッと床に投げるし!
そして床の楽譜の位置が気に入らなくて足で動かすし!!
アンコールを弾いた後、椅子を足で蹴るようにして(!!)ピアノの下に入れてるし!!!
演奏以外もとてもユニークでした。
っていうかポゴ様お行儀悪いですよ。(苦笑)

また近いうちにブダペストにお越しいただきたいです。
昔日本で聴いた「夜のガスパール」が忘れられないので、次回は是非弾いてほしい~169.png



2011年3月~2014年7月の記事はBloggerに掲載しています。
http://ballade4fmoll.blogspot.com

by ballade4fmoll | 2017-04-14 17:16 | 音楽、観劇 | Comments(0)


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