<   2008年 07月 ( 11 )   > この月の画像一覧

緊急入院

先月末に1週間ほど入院しました。
このブログは日本の家族や友達が読んでくれているのであまり心配をかけるような話題は避けてきましたが、今回の入院で見聞きしたこと、感じたことを自分用の備忘録として書くことにします。
今はすっかり元気ですからご安心下さいね。

夫の従弟(内科医)に定期的に健康診断をしてもらっています。
先日も「またいつも通り『“異常なし”だけど鉄分が不足気味だからレバーを食べなさい』と注意されるんだろうな~」と思いつつ従弟の勤務先の病院(公立)に向かいました。
各種検査を済ませ結果を待っていると、従弟が険しい顔をしてやって来ました。
「異常が見つかったから今すぐ入院してもらう。この病院には専門医がいないから別の病院に救急車で移送する手配をしたよ。○○(←夫の名)にも連絡しておいたからね」
なんだか現実のこととは思えず、急に台本を与えられてお芝居を演じているような気持ちでした。
「救急車はあと1時間位で来るから、それまでここで待ってて。そのうち○○も来るよ」
1時間って・・・どこが救急やねん!!!
(ハンガリーの救急車不足は深刻です)

入院用の荷物をまとめて駆けつけてくれた夫と共に救急車で別の病院(公立)に向かいました。

救急隊員の方々が入院手続きをして下さっている間に、私はキャスター付のベッドに寝かされて別室に運ばれ、体温と血圧測定、血液検査を受けました。
従弟の病院でも血液検査したばかりなのに、今日はえらい血採られるなあ・・・。

手続き完了、従弟が紹介してくれた担当医に会い、症状と治療法について説明を受けました。
この担当医、専門用語を一切使わずとてもわかりやすい説明で、頭のいい人だな~とつくづく感心しました。
お医者さんだから頭がいいのは当然なんですけど、例えば従弟は専門用語続出で話がよくわからない時があるんですよね。
「大丈夫、絶対に治しますから」
治るじゃなくて治すと自信に満ちた声で言われて私はすっかり大船に乗った気持ちになりました。

入院中も毎日何度か病室に立ち寄っては今の状態やその日の治療内容をわかりやすく説明して下さり、「順調に快方に向かっていますよ」と穏やかな笑顔でおっしゃるので非常に心強かったです。

病室は、この病院は4人部屋が主流のようですが私が与えられたのは2人部屋。お隣のベッドは私が退院する前日に新しい患者さんが入るまでずっと空いていたので殆ど個室感覚でした。
病棟は新しく、部屋も清潔な感じです。各部屋にトイレとシャワーが付いています。
f0021504_1816186.jpg


さて、夫が持ってきてくれた荷物を見ると、着替えやタオルに加えてトイレットペーパーやナイフ、フォーク、スプーン、コップなども入っています。
「ハンガリーの病院ではMyトイレットペーパー持参のこと」と聞き及んではいましたが、ナイフやフォークまで~?

食事は朝・夕はこんな感じ↓
f0021504_18164126.jpg
パンの下のお皿にはハムとチーズ、左の箱はケフィール(ヨーグルトきのこ)、ポット(?)には紅茶が入っています。

昼食はスープとメイン(パスタなど)。日によって果物やクッキーなどが付きます↓
f0021504_18171294.jpg
f0021504_18172885.jpg



現在ハンガリーでは医療制度改革中。
以前書きましたが、いったん有料化された病院の受診料や入院費が国民投票の結果再び無料となり、医療分野の資金不足は相変わらず。病院の統合や閉鎖が相次いでいます。
トイレットペーパーや食器類も用意出来ないなんて、病院は相当困っているんだなあ。
それに、EU加盟後は医療従事者が賃金の高い国(国によってはハンガリーの5倍以上の収入を得られる)で職に就くケースが増え、人材不足にも悩まされているようです。

看護婦さんのほとんどはプロ意識に溢れた素晴らしい方々でした。
入院初日に看護婦さんが「こんにちは。具合はいかがですか? 定期的に様子を見に来ますが、もし少しでも気分が悪ければいつでもこのボタンを押して下さいね」と声をかけて下さり、実際ボタンを押せばすぐ駆けつけて必要な処置を施してくれました。

「ほとんど」と書いたのは、中には長い爪にマニキュアを施し全ての指に指輪をし、何重にもブレスレットを着けて、患者より自分の爪ばかり気にしているような若い人もいたからです。
プライベートで何をしても自由だけど、その格好で病院で働くのはいかがなものかと思いました。

病院の朝は早いです。
朝5時過ぎに起床。
毎日ベッドリネンを取り替えてくれ、シャワーを浴びられない人にはお湯を張った洗面器を持ってきてくれます。
最初の朝は体力が落ちていたので、看護婦さんが全身を拭いてくれました。

6時台に血圧や体温測定。その日に服用する薬を配布されます。
私は普段あまり薬を飲まないので、「これは何の薬ですか?」と自分が納得出来るまで質問しましたが、たいていの看護婦さん(マニキュア族以外)は丁寧に答えてくれました。

7時頃回診。いつも「財前教授の総回診です」を思い出しました。
私の財前教授は唐沢寿明ではなく田宮二郎です。ああ歳が・・・。
総回診の後、私の担当医はいつも病室に立ち寄ってその日の治療を、例えば午前中にどういう検査をする、その結果によってはこういう薬を注射する、等と説明してくれました。

8時頃朝食、正午に昼食。夕食は午後5時。
治療のない時は、たまに人恋しくなって談話室にテレビを見に行き、そこで他の患者さんとお喋りすることもありましたが、ベッドで本を読んだり音楽(携帯でMP3やラジオ)を聴いたりして過ごしました。

午後7時過ぎ、宿直医の回診。
この時にいろいろなタイプのお医者さんと出会うことになります。
ある方は日本に行ったことがあるそうで、なんと共通の知人がいることが発覚。
以来、担当医でもないのに時間のある時には病室に立ち寄って話に花を咲かせました。
この方は非常にジョークが好きで、いつも何か新しいジョークを仕入れては披露してくれました。
おかげで毎日大笑い、入院で沈みがちになる気持ちを引き立ててくれたことに深く感謝したいと思います。

ハンガリーの公立病院はひどい所だ、私立病院とは雲泥の差だ、とよく耳にしましたが、今回公立病院に入院してみて特に不満はありませんでした。
ただ、公立病院ではお医者さんはともかく看護婦さんの全てが英語を話すわけではないでしょうし、ハンガリー語を話さない方が入院した場合はいろいろ不便もあるかと思います。
駐在で来られた方がもし入院の必要に迫られた場合、会社で費用を負担してくれるなら英語の通じる私立病院を選ばれるのが賢明かもしれません。


今回しみじみ感じたのは、人生いつ何が起こるかわからないということ。
「いつかそのうち」と先延ばしになっていることもてきぱきと手をつけなければ!
取り敢えず入院中に「積読」の本を少しは読めたので、これから本の山を崩しにかかろうと思います。
[PR]
by ballade4fmoll | 2008-07-03 18:30 | ハンガリーあれこれ | Comments(34)


ハンガリー人の夫とブダペストで暮らす関西人のひとりごと


by ballade4fmoll

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

自己紹介
ハンガリーあれこれ
ブダペストの風景
食べ物
野球、スポーツ
音楽、観劇
映画
言葉

日本
乗り物
よもやま話
生き物

最新の記事

クリスマス市
at 2017-12-06 22:31
通勤途中の風景
at 2017-11-28 17:52
お留守番
at 2017-11-13 19:22
家の前の道
at 2017-10-12 17:04
新しい地図
at 2017-09-25 19:18

最新のコメント

> 南河内郎女さん こ..
by ballade4fmoll at 05:31
大阪市内に住んでいる私に..
by 南河内郎女 at 17:45
> Yozakuraさん..
by ballade4fmoll at 18:58
赤白緑さま  無沙汰し..
by Yozakura at 16:33
> ぶーちゃんさん 庭..
by ballade4fmoll at 20:26
> はげみさん 楽しみ..
by ballade4fmoll at 20:21

以前の記事

2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
more...

お気に入りブログ

外部リンク

メールアドレス

055.gif ballade4fmoll@gmail.com

ASPアクセス解析

検索

ブログパーツ

結婚相談所
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用しないで下さい。

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

海外生活

画像一覧